阿波座のオフィス街にあるカレー店。店前に飾られたさまざまな植物や置物が、ひときわ存在感を放っている。「旅行に来た気持ちでランチが食べられるように」と、店内も明るく色彩豊か。店に入った瞬間、気分を上げてくれる。
ドレッドヘアー風の帽子がトレードマークの店主が提供するのは、月替わりのドライカレー。近年のスパイスカレーは副菜をちりばめるスタイルが主流だが、この店のドライカレーは、ポタージュの湖面に地層のように重なったライスとドライカレーが浮かんだ独特のレイアウトが特徴だ。
立体的な盛り付けは、見た目のインパクトのためだけではない。まずはドライカレーを楽しみ、次にポタージュと混ぜ、最後に半熟たまごを崩してと、味の変化を楽しめるよう設計されている。ポタージュは時期によって材料が変化するが、素材の味わいを強めることで濃厚なカレーと調和させている。
ほかにも、西日本最大級のカレーの祭典である「カレーEXPO」で3連覇を達成した「瀬戸内レモンスプラッシュ」など、独創的な逸品が揃う。夏季限定で、暑さにうれしい「冷やしカレー」も提供される。