6つの商店街が連る、大阪で最も長い天神橋筋商店街。その中の天神橋筋3丁目商店街に2021年3月、「スパイスアンドカレー黄金の風」が登場した。カレー好きの妻の影響で、多い時は週に9食はカレーを食べ歩いていたという店主が、カレー店で3年修行し開店。「自分たちがおいしいと思うカレー」を追求し続けている。
カレーのメニューは、3種類で週替わり。おすすめしたいのは、その週の全てを味わえる「カレープレート3種」(1,600円、以下全て税込み)。そこに、スパイスオイルに漬け込んだ「たまごのピックル」(100円)を乗せるのがいいだろう。
取材時は、酸味と辛さが程よい「ポークビンダルー」と2種のトウガラシによる後から来る辛さがやみつきになる「スパイシー鶏団子マサラ」、そしてスルメイカのうまみと塩味の素晴らしいバランスが楽しめる「柑橘香る魚介ココナッツカレー」だった。3種にしてこそ、それぞれ全く違ったテイストのカレーにほれぼれする。
プレートには、「フルーツソース」(週替わり)が付くのもうれしい。この日は「カカオバナナ」。それぞれのカレーに、バナナの優しい甘みとほんのりしたカカオが加わって、新たなハーモニーが生まれる。副菜も含めば、何乗にも掛け合わさる「口福」。味わいながら知らずと芽生えていたカレーへのさらなる探究心に、きっと驚かされるはずだ。