恵比寿駅から徒歩3分にオープンした、ベーカリーカフェ&レストランの「繁邦」。夜はフレンチレストラン、昼間はシェフの青木虎太郎の両親が経営する人気ベーカリー「しげくに屋55ベーカリー」のパンを20種類ほど店頭で展開する。
「クレープ」(1,100円、以下全て税込み)は、そのシンプルなメニュー名の通り、シュガークレープに発酵バターと塩のみという素朴な一皿だが、生地の配合と分厚さにこだわっている。トッピングのバターや塩をつけるとさらにコクが深まり、レモンを振りかければ雰囲気も変わってキュッとした爽やかさが楽しめるだろう。
「季節のオープンサンド」(1,600円)も味わってみてほしい。ベーカリーで販売するバゲットと同じ生地の自家製のフォカッチャを使用しており、もっちりとした食感と香ばしさが特徴的。生ハムと一緒に煮詰めて香りを移したという白インゲン豆はほくほくと柔らかで、焦げ目のついたカブやナノハナの苦みと香りが味わいを引き締める。素材の味を十二分に生かした一皿である。