店名だけを耳にすると書店ではないかと思ってしまうが、「飲める本屋」。ブックカフェは数あれど、ブックスタンドは見かけないスタイルだろう。「レボリューションブックス(Revolutionbooks)」は、四条河原町の路地裏の2階にある。
開店したのは、2016年。物珍しさで来客があるのは最初のうちだけで、店を続けていけるのはうまい酒のつまみがあってのことである。黒板には当日のおすすめメニューの数々が列挙され、ひと手間かけた品々を求めてやってくる常連客も多い。京都の地酒など希少な日本酒も置かれ、つまみとのペアリングも楽しい。
奥のスペースには、食に関連したさまざまな本が並ぶ。新本なので、読書ができるのは購入してからになるが、ほろ酔い加減で装丁や背表紙のタイトルを眺めて品定めする時間も乙なものだろう。スタンドながらつい長居したくなってしまう、酒好きにも、本好きにも愛される店なのだ。