門前仲町駅から歩いて5分ほど、増林寺の一角にあるフレンチレストラン。エントランスは「洞宗 増林寺西門」と刻まれた荘厳な山門だが、一足踏み入れれば雰囲気は一変。オリーブやアカシアが配された陽気なテラス席が広がる。
シェフを務めるのは、名ホテルや会員制レストランで研さんを積んだ内山豊。フレンチ出身ではあるがジャンルや国籍にこだわらず、「キューバサンド」(1,760円、以下全て税込み)や「トリュフスクランブル」ほか、多彩なメニューを提供する。
14〜16時のカフェメニューで提供される「ブラジルプリン」(700円)は内山独自のレシピで、濃度が高いココナツミルクやてんさい糖を使うのが特徴。やや固めながら、シルクのようなキメの細かさに驚かされる。2種のソースを合わせて作るという渾身(こんしん)のキャラメルソースは甘みと苦みのハーモニーが絶妙で、プリンとの相性も抜群。ココナツのほのかな香りも心地よく、シンプルながら記憶に深く刻まれる逸品だ。