若きブルワーのヘノク・フェンティと、デザイナーのカール・グランディンが、2010年に共同で設立したストックホルム発のビールブランド『Omnipollo(オムニポロ)』のビールスタンド。
アジア初進出となるビールスタンドの場所に彼らが選んだのは、日本橋兜町で約70年間親しまれてきたうなぎ屋の跡地。この場所は、古いものに敬意を払いながら、そこに新しい革新を混ぜ合わせていく彼らのスタイルにぴったりで、ほかの店舗のデザインも手がけてきたグランディンは、外観や梁(はり)といった、うなぎ屋の趣は残しつつも、天地を逆さにしたエキセントリックな内装に仕上げた。
真っ青な床や壁に、木目のエキセントリックさを表現したマーブルカラーのテーブル、壁という境界線を取っ払ってしまうかのように溶けた壁など、随所にこだわりが詰まっているので、細かくチェックしてみてほしい。
ビールは、ピーナツバタークッキーやマンゴーラッシーなど、料理からインスパイアされたというフレーバーを11種類用意。特に、ソフトサーブが乗ったビールは、目にも華やかで心が踊る(メニューボードにステッカーが貼ってあるビールがソフトサーブが乗ったメニュー)。
いずれも、レシピは全てフェンティを中心にスウェーデンで作られており、なくなり次第、次のフレーバーに切り替わっていくというシステム。なかには1週間ほどで次のビールに変わるものもあるので、常に新しい味に出合えるのもうれしいところだ。