ミシュランで二つ星を獲得したフレンチレストラン「オマージュ(HOMMAGE)」の荒井昇によるビストロ。店名の由来は、「オマージュの裏にある」というシンプルなものだ。元は民家で、木の扉を開けるとテーブル席がずらりと一列に並んでいる。木の温もりを感じつつ、少し人と人の距離が近い間隔こそ、ビストロの魅力だ。
店を任されたのは、フランスでの修行時代をともにし、荒井が最も信頼を置く松本義夫。メイン料理のように食べ応えのある美しい一皿「地鶏肉とフォアグラのパテアンクルート」や、メートルドテルバターの香りが食欲をそそる「ステックフリット」といった伝統的なフランス料理をカジュアルに味わえる。
手間のかかった料理を気軽に楽しめるのは、オマージュと共同で仕入れた食材を部位によって2店舗で使い分けるなど、「表」に姉妹店を持つがゆえだ。予約が取りにくくなったオマージュとは違い、普段使いをしてほしいという思いから、予約は前日から受け付けているという。ワインと一緒に気兼ねなく楽しんでほしい。