黄色い看板が目を引く焼き肉店。前身は、30余年前に、済州島出身のオモニが始めたホルモンの店だ。卸業者との信頼関係によって入手する上質な肉を使った焼肉もとびきりおいしいが、『イカフェ』(880円)や、『ムルフェ』(水刺身。プラス100円)、海藻のホンダワラ(ひじきの仲間)を使った『モンクツスープ』(950円)など同島の家庭の味も食べられる。
夏には、コダイの刺身を唐辛子入りのたれであえた済州島名物の『チャリフェ』(1,100円)も登場する。昔ながらの焼き肉店の情緒が楽しめる店でありながら、生ビールのジョッキがキンキンに冷えている心配りもうれしい。極上の肉を楽しみつつ、済州島の家庭料理も堪能できる、わざわざ足を延ばす価値のある一軒だ。