高円寺駅南口から歩いて4、5分ほど、商店街を1本入った路地にあるビーガンカフェ。店内は16席ほどと小さめだが、丁寧な仕事によって素材のうまさを引き出した、センスの光る料理が楽しめる。
なかでも『黒豆のハモス』は、ヒヨコ豆を使った一般的なフムスとは一線を画すおいしさ。一般的にはヒヨコ豆とタヒニ(白練りごま)、クミンを用いることが多いフムスだが、これは黒豆と黒ゴマを使ったオリジナル。レモンの酸味とフェンネルの風味が魅力的で、さっぱりとしつつも味わい深い。ほかにも、季節の果物を使った自家製チャツネとともに供される『おつまみファラフェル』など、ひとひねりきいたビーガンメニューが豊富。
タパス以外にも、玄米とともに供される『野菜のココナッツキャロットジンジャーソース炒め』などの食事メニューも食べ応えがあっておすすめ。ランチタイムの『ベジ&グレイン デリ プレート』も、ぜひ味わっておきたい。店主の真摯(しんし)な姿勢が、料理そのものと良心的な価格設定に表れている店といえる。