自由が丘駅からほど近い距離にある、茶室のある自邸を改修した茶房・ギャラリー。日本庭園にはマツやもみじ、つつじ、アジサイとさまざまな植物が生息しており、縁側越しに四季折々の美しい花々を鑑賞できる。
建築に桑(くわ)の古材を腰板として使用していたことから、店主祖父の友人であり、夏目漱石の娘婿としても知られる小説家の松岡譲が店名を「古桑庵」(こそうあん)と命名したそうだ。
一番人気のメニューは、宇治産の抹茶に和菓子が付いた「抹茶(和菓子付)」(1,000円、以下全て税込み)。国産のフルーツを使用した「あんみつ」(1,000円)や、味わい深いラムレーズンのケーキがセットになった「レギュラーコーヒー」(700円)もおすすめだ。
店内には、びょうぶや蒔絵(まきえ)などの骨董(こっとう)品と民芸が飾られている点にも注目だ。茶房の設立者がちりめんや古布を使ってオリジナルの人形を作る作家で、店内ではその作品を眺めることもできる。