駅構内中央に大きな暖簾(のれん)がひるがえる。ここは、世界で初めてクロマグロの完全養殖に成功した水産養殖のパイオニア・近畿大学(以下、近大)による養殖魚専門料理店。近大産の稚魚(種苗)を日本全国の養殖業者が育てた「近大生まれの魚」を、新鮮な刺し身や焼き魚で提供する。
赤身と大トロと中トロ身の3種を一度に味わえる「近大生まれ マグロづくしの手桶寿司」(3,480円、以下全て税込み)は、同店のシグネチャー的存在だ。脂の乗った贅沢なマグロを味わおう。
一番人気は、近大生まれのマダイ・シマアジ・マグロの3種が盛られた「近大紅白手桶寿司」(2,700円)。白身と赤身の色合いも美しく、それぞれ異なるうま味がバランス良く楽しめる。
優しい口当たりの赤酢の酢飯は、近大農学部が米穀メーカーと共同研究開発した金賞健康米を使用。味噌汁は、マグロの中骨エキスが凝縮されコク深い。
小鉢、味噌汁などが付いたセットメニューが基本だが、巻き寿司、なめろう、やまかけほか、酒の肴(さかな)も多種揃っている。
環境に配慮して生産された養殖魚を食べることによりSDGsに貢献したとする証明カードが渡されゲストにも好評だ。ランチタイムには、数量限定の「近大バラちらし寿司」(2,200円)もある