疲れた体を一発で回復させたい時は、生姜とニンニクがガツンと効いた「香登利」の「生姜豚重」で決まりだ。
同店の看板メニュー「生姜豚重定食」(並盛1,280円、大盛1,590円、税込み)は、豚ロースを大量の生姜とニンニクを使用したタレに数日間漬け込み、熟成させてから焼き上げる。この生姜豚は、子供たちが体調を崩すたびに、スタミナを付けるためにと母親が決まって作ってくれた香取家で受け継がれてきた思い出の味でもある。
漆黒の重の蓋を開けると、湯気と共に、食欲をそそるニンニクと爽やかな生姜の香りが鼻を抜ける。熱々のごはんの上には、うまみが濃縮された肉厚な生姜豚、ソテーにした玉ねぎと低温で素揚げしたニンニクがトッピングされている。
豚肉はかめばかむほど生姜とニンニクの風味が口の中に広がる。プレス焼きされているため、全体が偏りなく柔らか。半分食べたらとろりと半熟卵を追加するのが「香登利の食し方」だ。そうすることで、半熟卵が肉と米をつなぐまろやかさを生み出してくれる。