若き和菓子アーティストの寿里が手がけるモダンな和菓子店が、2023年3月、奥渋エリアに移転オープン。公園の近くの小さな高台に位置し、ピンクの建物とネオンライトの看板はインパクト絶大な外観も印象的だ。
1、2階を合わせて18席ほどの飲食スペースがあり、2階には掛け軸と生花が飾られた「床の間」を設けた。掛け軸の文字は、「壺中日月長」。「忙しい時こそ自分と向き合う時間を大切にしてほしい」という意味があるそうだ。
寿里が作る和菓子は、ほかでは食べられない独創的なものばかりで、甘さも控えめ。 看板商品の練り切り「嬉々(キキ)」(480円、以下全て税込み)は、クリームチーズとレモンの皮を練り込んだ白あんがベースのほんのり甘いレモンチーズケーキのようなフレーバー。寿里の故郷である宮崎県の銘菓「チーズ饅頭」にインスパイアされたメニューだ。繊細なグラデーションが特徴的なデザインは常時4種類展開で、季節に合わせて毎月変えている。
洋の要素を取り入れたようかんやもなかなどは6種類ほどあり、茶やコーヒー、そしてワインや日本酒との相性も抜群だ。