西麻布交差点から歩いて2分ほど、外苑西通りを一本入った路地にあり、西麻布にしては珍しい庶民派な中国料理店。ランチでは「海老、豚肉、アスパラのオイスターソース炒め」や「卵とトマトの炒め物」といったシンプルな広東風の炒め物や、蒸し餃子や焼売などの点心と青菜かゆ、蒸しまんとうが盛り込まれた「点心セット」などが人気。いずれも1,000円前後と明朗な価格設定で、近隣のオフィスワーカーでにぎわう。
夜であれば2、3人で訪れて、何皿かシェアするのがおすすめ。特に、強火で煽(あお)ってパラパラに仕上げた「葱炒飯」は締めに食べたい名品だ。これといって特筆するべきこともない内装の店内で、街場の中華といった風情だが、そうした「普通」の店が乏しい西麻布周辺では、不思議な安心感を抱ける隠れた良店といえる。