※2023年8月3日オープン
用賀にある台湾フレンチ風洋菓子専門店。オーナーのファン・シーチン(Huang Shih Ching)は、台湾の「ジョエルロブション(Joël Robuchon)」にパティシエとして勤務後、日本へ渡り、二つ星レストラン「エスキス(ESqUISSE)」にオープンから7年間在籍。その後、「神田明神」内にある「明神会館」のシェフとして経験を積んだという華麗なる経歴の持ち主だ。日本での居住生活10年目を迎え、永住権を手にしたことをきっかけに満を持して独立した。
看板メニューのフィナンシェのほか、エッグタルト、スコーンなどを取り扱っている。ベイクメニューはいずれもその日の朝に焼かれたものを提供し、出来たての状態で味わうことができる。
まずは「ミックスベリーアイスフィナンシェサンド」(620円、以下全て税込み)を注文してみよう。フィナンシェにアイスや自家製のミックスベリーをトッピングしたもので、焼き色が付いたフィナンシェは、深めに焦がした焦がしバターを使用。まるでヘーゼルナッツのような香りと、香ばしくサクサクとした外側に、しっとりじゅわっとした生地のコントラストがやみつきになる。
どの焼き菓子も安心感のあるおいしさの中に、意外性のあるエッセンスが隠れている。今後は、ピザをはじめとしたフードメニューも開拓していく予定だという。ますます目が離せなくなりそうだ。