西荻窪駅南口を出て、路地を入ってすぐの場所にある、半世紀以上も営業を続けている老舗。古い民家の1階で、カウンター6席のみの小さい店舗だ。
メニューは「ラーメン」「ワンタンメン」「チャーシューメン」などがあるが、常連客に絶大の支持を受けているのは「タンメン」である。みずみずしさを保ったシャキシャキのキャベツ、もやし、ニンジンの乗った、塩味のラーメン。中華鍋で炒められてはいるが、シャキシャキした食感を絶妙に残し、うまみが染み出ている。そして、びっくりするくらい澄み渡る透明度の高いスープは、見た目の印象とは違って深い味。この野菜、スープに、粘り気のある麺がからむ。麺と具を食べ終わった後のスープもどんどん口に進んでしまう。
定番の味とはまさにこのこと、時代を越えて愛され続ける、間違いないうまさがある。6席の店舗に、週末には行列が絶えないのもうなずける。
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