道頓堀のたこ焼き店。1998年5月に谷町九丁目で創業し、十数年前から現在の場所で営業している。「ノービーフ・ノーポーク」を掲げ、またミシュランガイドの「ビブグルマン」に3年連続で選ばれていることもあり、海外からの観光客も多く訪れる。
たこ焼き(8個720円、以下全て税込み)には、ゆでダコではなく生ダコを使用。生地の中でじっくりと火が通されることで香りや食感、うまみが出るためだ。タコのおいしさを味わってもらいたいと、紅しょうがもネギも入れない。仕上げにかけるのはソースか塩で、マヨネーズも用意しないという徹底ぶりだ。
創作メニューもタコのうまみを生かしたものばかり。温かいかつおだしに浸した状態で提供される「ちゃぷちゃぷ」(6個680円)のほか、夏季限定でなんと、かき氷とたこ焼きを組み合わせた「氷りゃ氷りゃ(こりゃこりゃ)」(6個680円)なる珍品もある。
氷りゃ氷りゃに添えられているのは和風つゆ。氷に上に乗せられたワサビを溶きながら、ざるそばのように食べる。餅米粉と砂糖でできたカラフルな香川県の郷土菓子「おいり」がちりばめてあり、見た目も味わいも独特だ。たこ焼きは氷と食べることで生地のモチモチ感が際立ち、アツアツゆえの温度差も楽しく味わえる。