騒がしい店外には「コーヒーのみ」という看板が掲げられている。この店は1948年以来、銀座のコーヒー好きを魅了し続けてきた。一部のカフェでは人目を気にするように小声で会話をし、秘密の暗号を知らなければ店にさえ入れてもらえないが(多少の脚色はあるものの全てがうそではない)、同じ真剣さでコーヒーと向き合っていても、「カフェ ド ランブル」は全く違う。
我々が訪問したある平日の午後、店内は満員で、居酒屋のようなにぎわいだった。どのテーブルも先客がおり、カウンターの数席のみが空いていた。内装は1980年代初頭にリフォームされたように見える。なかには、リフォーム前より使われていたと思われる機材も。また、カウンター奥に洗濯機が置かれていた。布のフィルターでコーヒーを入れているため、それを洗うのだという。
コーヒーはブレンドからストレートまでさまざまで、オールドコーヒー好きにもおすすめだ。
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