矢野 沙織 カルテット X’mas LIVE
女性ジャズプレーヤーが多く台頭する昨今、聞かれなくなった「女子ジャズ」という言葉。この語感の是非は置いておくとして、その先駆けとなったのが、サックス奏者の矢野沙織であることは間違いない。
演奏スタイルは、ジャズがその名にモダンを冠するようになった1940年代の「ビーバップ」がルーツ。平成的な視点でいえばニュース番組「報道ステーション」のテーマソング『Open Mind』が有名ではないだろうか。現在はファンクやR&B的をミックスさせたプロジェクト『YANO SAORI HOUSE OF JAXX』など、現代ジャズ的なアプローチにも取り組んでいる。
14歳の時に初めて演奏したのが、本公演の舞台である西新井の「カフェ クレール」。ビリー・ホリデイ(Billie Holiday)の伝記に影響を受けた彼女が無謀にもあちこちのジャズクラブに交渉した結果、ブッキングできたという思い出の店である。ホームならではの落ち着いた雰囲気で、彼女のソウルフルなブロウを堪能してほしい。
※1st 17時40分〜18時40分、2nd 19~20時/料金は5,500円