東長崎駅前にあるイタリアンレストラン。オレッキエッテなどの手打ちパスタやカモ料理に定評のある一軒で、ワインはイタリア産の自然派ワインを豊富にそろえる。平日でも予約で満席の人気店だ。
シェフの新井直之は農家としての顔も持っており、実家の畑でイチジクを育てたり、カモを飼育したりしている。店では「Ome Farm」の新鮮な野菜や、放し飼いで育てられた「西崎ファーム」の上質なカモ肉などを扱っているが、食材との距離が近い新井だからこそ、素材本来の味を生かした、リスペクトあふれる一皿が生み出されるのだろう。
営業前に東長崎エリアを散策していると、店のテラス席に腰掛けた新井が、通りかかる人たちに声をかけながらオレッキエッテやタリアテッレを作っている様子を見かけるかもしれない。実はこれ、新井が修行をした南イタリアの港町・バーリ流のパスタ作りなのだそう。バーリでは、おばあちゃんたちが家の外にテーブルを出し、そこでパスタを作っている通りがあるのだそうで、新井自身もパスタ作りをコミュニケーションのツールにしているのだ。
厳選したジャガイモを使い、時間をかけて仕込んでいる「フライドポテト」も隠れた人気メニュー。特別な食感を生みだすオリジナルレシピで作られているので、まずはビールとポテトで乾杯するという流れも最高だ。現在、予約はInstagramのダイレクトメッセージのみで受け付けている。