トルコの宮廷料理を継承する料理人は現在20人にも満たない。そんな料理をトルコ国外で唯一楽しめるのが麻布十番のブルガズ アダ(Burgaz Ada)だ。もともとは権力者スルタンの健康を気遣い、宮廷付きの医者と料理人により考案されたという料理は、ハーブやスパイスを多用し、前菜に重きを置いているのが特徴的。
前菜の盛り合わせ約12種は、伝統的な手法で作られているが、美しい現代的な盛り付けはこの店ならでは。もちろん魅力は前菜だけではない。シェフ自慢の一品、『スプリングラムチョップのグリル』は、新鮮な肉を使用するため、秘伝のマリネ液にも焼く直前にさっと浸す程度。オレガノに似た地中海のハーブが爽やかに香る。
関連記事