緑豊かな「駒場公園」にある「日本近代文学館」内に併設されているカフェ。「新しい文学の道標となるべき場所」をコンセプトに掲げている。
木の温もりを感じる店内には、2万冊もの文学にまつわる蔵書があり、マニア垂ぜんの希少本から日本文学史を彩る名作、サブカル系まで自由に閲覧できる。レトロなテーブルの中には、かつて小説家の豊島与志雄が自宅で愛用していたものもあるとか。
メニュー表には、有名な小説やエッセイなどをもとにして作られたドリンクや料理の数々が並ぶ。コーヒー「芥川」(800円、以下全て税込み)は、芥川龍之介たち文士が当時、銀座でよく飲んでいたとされる味わいを再現した。
太宰治の短編小説「女人訓戒」に登場するエピソードを下敷きにして作られた「タングシチュウ」(単品1,800円、ドリンクセット2,150円)も食べられる。厚みのある牛タンを3〜4時間じっくりと煮込み、柔らかなタンにデミグラスソースの味がしっかりと染み込んでいる。