新宿西口から新大久保方面に向かう道なり、ラーメン二郎や蒙古タンメン中本 新宿店など、人気ラーメン店が多く立ち並ぶエリアにある。そんな激戦区のなかでも、毎日行列が絶えない繁盛店だ。福岡県久留米市発祥のラーメン店で、都内や埼玉にも店舗がある。店名はリュウノイエと誤解されやすいが、タツノヤと読む。
スープのベースは豚骨と水のみ。トッピングに自家製の辛みそと、ニンニクと焦がしタマネギの香ばしい風味を付けた自家製香油が加わる。麺は特製のブレンド粉を使用した極細ストレート。そのこだわり通り、スープはミルキーで濃厚だが、豚骨特有のクセがまったくない。また全て食べ終えてもちょうどよく収まり、腹にドスンとたまるような不快感は感じない。
客は学生から30代の会社員など男性が中心だが、女性の一人客も入りやすい雰囲気で、接客も快適。「豚骨ラーメンを食べたいが、独特の臭みや、食後の胃の苦しさが苦手」と思っている人は、一度挑戦してみてほしい味だ。
テキスト：浅野 陽子（フードライター ）