※2015年12月30日(水)建物老朽化のためクローズ。工事後、現在はKOFFEE MAMEYAとして営業中。
表参道の裏通りにあるこの不思議なカフェを探すのは容易ではない。店主の國友栄一は、近くにあるパンとエスプレッソとも手がけている。ただ、彼の試みはさらに独特なものだ。3m四方程度のキューブ型のフレーム内で、バリスタはレトロなラ・チンバリー社の機械でエスプレッソをいれる。しかも、このフレームは築60年の古民家内にある。多少現実味に欠ける空間であり、座る場所もない。外に小さな庭があり、天気のいい日にはそこでコーヒーを楽しむことができる。おすすめのカプチーノは、常連ができるのも納得の味だ。 店名の「Coffee」がなぜ「Koffee」になっているかというと、「Kiosk」(キオスク)のような場所を目指したかったのと、店主の國友の「K」にかけたものだという。ロゴや店内のあしらいなど、いたるところがキューブ型になっているのにも注目だ。小さなスイーツも販売されており、この形ももちろんキューブ型。
申し分のないコーヒーに、喧噪とは無縁のこの空間。ふと寄りたくなるようなコーヒースタンドである。