六本木通りから1本入った路地裏にある北欧料理店。19歳でスウェーデンに渡り、15年もの間修行した大久保清一が1979年に西荻窪で開いたのが始まりだ。
現在腕を振るうのは2代目の遠藤芳男である。サーモンやニシン、ジビエなど山海の幸を用いた本場スタイルの味を踏襲し、北欧各国の大使館へのケータリングも手がけている。
家庭的な北欧インテリアで装飾された店内は、20席ほどのこじんまりとした空間。ランチタイムのピーク時などには、外まで行列ができていることもしばしば。サラダとドリンク付きのランチメニューは、スウェーデンの郷土料理「ミートボールのクリームソース」(1,400円、以下全て税込み)、「ノルウェーサーモンのムニエル」(1,800円)、ライスの上に茄子とチキンがのった「チキンオバジン」(1,400円)などが味わえる。
冬の終わりから春先にかけて提供するスウェーデンの季節菓子「セムラ」(700円)も見逃せない。伝統的製法にこだわっており、滑らかなホイップクリーム、コクのあるアーモンドペースト、バターの風味豊かなパンが三位一体となり、口の中で優しい甘みがふんわりと広がる。カルダモンのエキゾチックな清涼感を堪能してほしい。