西武新宿駅近くにあるロシア・ウクライナ・ジョージア料理の老舗。1957年、歌手の加藤登紀子の両親が開店し、ボルシチやピロシキなどの代表的なものから「サラート・セリョトカ」「ペリメニ」など聞き慣れない名前の料理まで多くのメニューがある。照明を落とした店内に一歩足を踏み入れるとスラブ系のスタッフが出迎え、天井から吊るされたシャンデリアや歴史を刻む塗り壁も相まって、日本にいることを忘れる。
「サラート・セリョトカ」は、ニシンの塩油漬けと新鮮野菜のサラダ、「ペリメニ」は、水餃子にレモンバターソースを和えたもので、どこか懐かしく不思議と日本人の口に合う料理だ。
ジョージア料理やワインの品ぞろえも豊富で、食後にはジャムを添えたロシアンティーをぜひ試したい。60年以上多くの人々に愛されている店の歴史は、ここから読むことができる。