2011年、神楽坂にオープンした、懐石料理と日本酒の店ふしきの。酒造と酒匠の資格を持ち、
ミシュランの星を獲得した同店は一度に9人しか入れないが、 栗材のカウンターに腰を下ろしてアンティークの食器に目をやると 、特別な一皿が待ち構えていることが分かるだろう。なんと、料理の魚や肉の脂が口の中でとろけるように、 カウンターの奥で宮下がフラスコを85度まで丁寧に温めているのだ。
10年以上熟成させた古酒と、 宮下が料理に合わせてブレンドした2種類の日本酒が毎晩登場。食事の締めには宮下が目の前で濃い抹茶を点ててくれ、 アルコール度数の高い日本酒に酔いしれたあなたを蘇らせてくれる。