武蔵五日市駅から北西に3キロほどの場所にある私設美術館。この美術館では「プリンプリン物語」などの映像作品や演劇の人形作品で知られる作家、友永詔三の作品が鑑賞できる。友永が手がけた数多くの人形はもちろん、神秘的な彫刻や版画作品も展示されている。
アール・ヌーボーをほうふつとさせる、曲線を多用した空間も見どころの一つ。壁から窓枠に至るまで、友永自身の手によって江戸時代の古家を改築することで作り出された。明かり取りの窓から光がさんさんと差し込む部屋は、思わず長居したくなってしまうだろう。
コイやチョウザメが泳ぐ池や庭も、友永の手によるもの。独創的な空間を実現する能力には驚かずにはいられない。
なお、冬季は道が凍結してしまうため、開館期間は4月から11月までなので注意してほしい。美術館までの道中にある丸太の人形は「ジィージィー」というキャラクターなのだとか。帰りはこのキャラクターを目印にして、駅へ戻ろう。