ユニークな試みのこの博物館は1953年、医学博士の亀谷了が設立した。戦後日本のひどい衛生環境のなか、亀谷の診療所は寄生虫に悩まされている患者であふれかえっていた。
博物館には博士が採集した4万5000体のうちおよそ300体の寄生虫の標本が展示されている。2階には40歳の男性から採取された8.8メートルもあるサナダムシが展示されており、隣には同じ長さのひもが並べられている。どれだけ長いのかをまざまざと実感できるだろう。
ミュージアムショップでは、寄生虫のキーホルダーが買える。一番親しく、大切な人への土産にいかがだろうか。同館は独立採算制での運営となっているため、展示品を堪能した後は募金箱への寄付を忘れないようにしたい。
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