群馬県吾妻郡の四万温泉にある温泉旅館。建物の目の前に架かっている赤い橋を見れば、ジブリ映画『千と千尋の神隠し』に出てくる油屋周辺風景のモデルとなったことが分かるだろう。
建物は「本館」「山荘」「佳松亭」の3棟。「本館」は、現存する日本最古の湯宿建築として重要文化財に登録されている。当時から療養を目的とした湯治場として利用されていて、今でも「湯治スタイル」を体験することが可能だ。
「山荘」の見どころは、職人技が光る「組子障子」や「欄間」。積善館の建築へのこだわりが感じられるだろう。自然にも囲まれており、四季折々の風景を眺めながら贅沢なひとときを味わえる。
高台に建てられた「佳松亭」は、伝統と現代が融合したモダンなデザインが特徴的。「山荘」とはひと味違う自然の風景が楽しめるので、毎日部屋を変えながら滞在したい。