2017年5月にビルを立て替え、階ごとに男女の浴室を分ける大幅なリニューアルを行った萩の湯。一般的な銭湯の倍はあろうかという広さの浴場では、光マイクロバブル湯や電気風呂、炭酸泉、露天風呂、ジェット風呂、女湯には塩サウナもあり、種類豊富な風呂が楽しめる。設備の豊富はもさることながら、ジェット風呂の水圧やサウナ室の温度、水風呂の広さなど、細かな部分にこだわりが感じられる。手がけたのは、上野の寿湯の再生させた、やり手の銭湯経営者として知られる長沼雄三。「銭湯の範疇(はんちゅう)でやれることはすべてやる」という長沼の気概が満ちている。
2階の食堂は、本格的な味の中華料理やカレーが売りで、入浴をせずに食堂だけを利用する客も多い。ドリンクは下手な居酒屋よりも品ぞろえがいい。ビールは国産のクラフトビールを数種類置いている。鶯谷に降り立つことがあれば、必ず立ち寄りたい場所だ。