天満にあるワインショップとレコードショップ、そしてレコードバーを兼ねる店。一見しただけでは分からないが、店の奥にある大きな本棚が隠し扉となっていて、それをゴロゴロと動かした先にラグジュアリーなラウンジ風レコードバーが、まるで忍者屋敷の隠し部屋のように現れる。
「レコードもワインも、手間がかかるところに愛着が湧きます」と、オーナーでソムリエの野口一知は語る。「ラックスマンの真空管アンプMQ-50は、音に奥行きが出るので、この空間に合っていると思います」。店でかけるのは 、60~80年代のジャズ、ソウル、ブラジルなど。時折、J-POPなどもアクセントとして加えている。
野口は、天満にあるイタリアンの名店「スフィーダ」のソムリエを務めていたこともあり、自然派を中心にした約7種のグラスワイン(900円から)など、ワインのセレクトにもこだわっている。「よもぎ麩田楽」(700円)といった、日本の家庭料理も味わい深い。軽く寄るつもりでも、つい長居してしまいそうだ。
レコードバーの営業は不定期なので、訪れる際は事前に問い合わせをしよう。