「葡萄(生産者)と蔵(ワイナリー)と人(客)」が目に見えない道でつながり、ともに繁栄するという願いを込めて御徒町に設立された、わずか33平方メートルほどの小さなワイナリー。1・2階が醸造所、3階はアットホームな雰囲気のレストランが併設されている。
醸造責任者の須合美智子とレストラン責任者の佐藤水紀の2人が中心となって運営する同店では、客と造り手との距離が非常に近い。「つくるを楽しむ」というモットーのもと、ワイン造りはもちろんのこと、客との会話や関係性も楽しんでいる。彼女たちを囲み、おいしい食事とのペアリングを楽しむイベントも不定期で開催する。
ワインは、山梨・長野・茨城県の契約農家で作られたブドウを使用し、約10カ月間、絶え間なく醸造。醸造所では2022年7月からスタートしたタップワインが設置され、常時5、6種類が味わえる。ボトルに詰めて購入もできるほか、会員になると特別価格で購入できるので、併せてチェックしてほしい。
ワインに慣れていない人でも気軽に楽しめるよう、それぞれのワインに合う食事のイラストをエチケットに施しているのも必見だ。みたらし団子やショートケーキ、ハンバーガーなどが描かれているので、合わせる料理を考えながらワインを選ぶのも楽しみである。