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2020年7月22日、観光庁が主導する『Go To トラベルキャンペーン』が開始される。同キャンペーンは、新型コロナウイルス感染症の流行収束後に影響を受けた地域の経済を再活性化させるための官民一体型の需要喚起キャンペーン『Go To キャンペーン』の一部だ。
延期や実施前倒し、東京都の除外など実施直前まで二転三転した同キャンペーンを含む四つの『Go To キャンペーン』の全体像を、ここで改めて整理しておきたい。
1. Go To トラベルキャンペーン
旅行業者などを経由して期間中の旅行商品を購入した消費者に対し、代金の2分の1相当分のクーポンなど(宿泊割引に加え、 地域産品、飲食、施設などの利用クーポンを含む)を付与する(一人1泊当たり最大2万円分)。
具体的には、7月22日から8月31日(月)までの間、旅行費用の最初の35%が割引される。
割引対象となるのは国内旅行のみで金額には上限が設けられている。日帰り旅行の場合は、1日当たり最大1万円で、1泊以上の場合は、1泊当たり最大2万円。
なお、東京都では新型コロナウイルス感染症が再拡大の勢いを強めているため、同地発着の旅行(東京都在住の)は対象外となっている。すでに東京都在住の人で予約をしてしまった場合は、7月10〜17日の予約分はキャンセル料を補償する方針。
2. Go To イートキャンペーン
オンライン飲食予約サイト経由で、期間中に飲食店を予約、来店した消費者に飲食店で使えるポイントなどを付与する(最大一人当たり1,000円分)。また、登録飲食店で使える食事券(2割相当分の割引など) を発行。
なお、同キャンペーンは7月21日に食事券発行事業者の公募が開始された。準備が整った事業者から発行される予定で早ければ8月下旬を見込んでいたが、農林水産大臣の江藤拓は7月31日の記者会見で「地方でも感染が広がっている状況」に鑑み、「9月になるのか、もう少し後ろになるのか、時期的なものはですね、若干流動的になった」と発表した。
3. Go To イベントキャンペーン
チケット会社経由で、期間中のイベント、エンターテインメントのチケットを購入した消費者に割引、クーポンなどを付与(2割相当分)する。
4. Go To 商店街キャンペーン
商店街などによるキャンペーン期間中のイベント開催などに商店街当たり最大300万円を支援、複数商店街による広域のプロモーション、 観光商品開発などを行う場合には最大500万円を上乗せ可能となる。
なお、『Go Toトラベルキャンペーン』では個人購入する交通機関の費用は対象外だが、JR東日本が新幹線の全方位50%割引する『お先にトクだ値』キャンペーンを展開しているので、そちらも参照してほしい。
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