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2007年の初開催以来、14年間で1000万人以上の来場者数を記録したアートアクアリウム。ライトアップされた水槽の中を泳ぐきらびやかな金魚たちの展示は、東京の夏の風物詩にもなっているほどだ。そのアートアクアリウムは2020年8月、日本橋に初の常設館アートアクアリウム美術館をオープンする。
大小さまざまな形の水槽の中を涼やかに泳ぐ3万匹の金魚たちはプロジェクションマッピングされ、より幻想的な演出に。館内は2階建てで、各展示室は五感で楽しめるようだ。
2321平方メートルの空間には、貴重な種類の金魚から縁日などで見られる一般的な金魚までが展示され、四季に応じた美しい演出が見所。「金魚の杜」と名付けられた円柱型の水槽や、江戸時代の花街をイメージした「花魁道中」など、展示空間を埋め尽くす彫刻のような水槽は見るものを圧倒するだろう。
「洗礼されたデザインとテクノロジーに自然美を融合させて、きらびやかな光景を作り出したかった」という総合プロデューサーの木村英智の思いが込められたアートアクアリウム。木村は、日本の水景に欠かせない金魚や鯉などが日本伝統芸術の中で見落とされがちだと捉え、本展を生命の美しさを感じられる、生きた芸術作品に仕上げた。
正確な日にちはまだ発表されていないが、アートアクアリウムは8月のオープンを予定している。今夏、魚たちが織りなす神秘空間を体感できるのが楽しみだ。
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