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東京は進化し続ける都市であり、毎日どこかでレストランやショップの閉店したり開店したりしている。今年は新型コロナウイルスの流行で、より閉店の傾向があるようだ。
渋谷のミヤシタパークのように、東京オリンピックを見越したエキサイティングな新しいスポットがオープンした一方で、観光客の不足から多くの施設が閉鎖する事態に見舞われ、大都市でも大きな損失があった。ここでは、2020年に東京で消えていったユニークな文化やスポットを紹介していく。
セガ秋葉原 2号館
クレーンゲーム機とアーケードゲームで知られる秋葉原の象徴的なオレンジ色のゲームセンターは、8月30日に完全閉店した。しかしセガ秋葉原の1号館、3号館、4号館はまだ秋葉原に残っている。
ツクモ秋葉原駅前店
同じく8月30日、秋葉原のもう一つの象徴的なランドマークである電気屋のラビ(LABI)が、街に別れを告げた。外に面して走るチューブ状のエスカレーターが有名で、店は秋葉原駅のすぐ横に隣接していた。
ラビ新宿東口館
J-POPのヒット曲や、CMを再生する巨大なユニカビジョンスクリーンで知られていた新宿のラビは、10月4日に閉店。アニメーション映画監督の新海誠作品『君の名は。』をはじめ、テレビ番組や映画のシーンに頻繁に取り上げられていたスポットだ。
すし台所家渋谷本店(道玄坂)
1979年創業の渋谷に初めてできた回転寿司は、40年以上客を腹一杯に満足させ、2020年に閉店。リーズブルな丼物と東京の中央卸売市場の新鮮な魚介類を使ったにぎり寿司で有名だった。 本店は閉店したが、幸いなことに三軒茶屋店は営業している。
イヌア
今年ミシュランの二つ星を獲得した野間の姉妹店は、7月3日に閉店した。土着の食材を祝う、モダンな日北欧料理で知られるイヌアとヘッドシェフのトーマス・フレーベルは、東京の競争の激しいダイニングシーンでも「世界一予約の取れないレストラン」へと大きな飛躍を遂げたが、 短命の3年で幕を閉じた。
としまえん
さて、これは新型コロナウイルスのせいではないが、多くの人々から愛されたとしまえんは8月31日に創業94年で閉園した。池袋周辺のテーマパークとして、最盛期は「日本の夏休みの行楽地」の代名詞であった。
としまえんがあった場所には、ハリー・ポッターのテーマパークが2023年にオープンする予定だ。ハリーポッター・シリーズとその後のファンタスティックビーストシリーズの両方をモチーフにしたパークとなる。
ストリートを走るマリオカート
観光客がマリオカートに乗って街を走るというこのアトラクションは、ずっと賛否両論だった。非公式ではあったが、原宿や渋谷などの人々は喜んでいたようだ。しかしコロナ禍で観光客が99%減少したことや、任天堂の訴訟、クラウドファンディングキャンペーンの失敗により、現実のマリオカートはもう見られなくなってしまった。
今後は任天堂が認可した公式の、そしてはるかに安全なマリオカートの運転場がユニバーサル・スタジオ・ジャパンに誕生するので、「マリカー」ファンは安心してほしい。
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