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香港にある1918年創業の老舗書店、スウィンドン・ブック(Swindon Book Co)は改装のため、2020年7月末をもって尖沙咀にある店舗を無期限で閉店することを発表した。今のところいつ再開するのか、また再開するのかさえ不明だ。スウィンドンは香港で最も古く、信頼されてきた書店の一つ。
ロックロード沿いにある現在の店舗は50年以上も前から香港を代表する「本屋」として親しまれてきた。このニュースは香港の本好きにとって新たな悲劇的損失となる可能性が高い。
同店は香港中の数多くの学校に教科書を提供してきたことで知られている。それ以外にも、ライフスタイル、アート、レファレンス、フィクション、ノンフィクションなどの英語の本や雑誌、文房具やカードに力を入れていた。店頭では欲しい本のほとんどが見つかったが、もし在庫がなくても、親切なスタッフが取り寄せをしてくれた。
ほかの書店ほど輝いていたりおしゃれだったわけではないが、蛍光灯とタイル張りの床は、スウィンドンの魅力の一つだった。本は前面や中央に配置され、内装は実用的で飾り気はない。それでも、石造りのファサードと大きなウィンドウディスプレイがクラシカルな魅力を醸し出しており、周囲の店とは一線を画していた。
今後スウィンドンは、オンラインでの販売にシフトしていく。しかし、悪いニュースばかりではない。彼らと提携する、ホンコンブックセンター(Hong Kong Book Cente)とケリー&ワルシュ(Kelly & Walsh)はこれまで通り営業を続けるようだ。
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