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行きつけの店に飲みに行くことだけでなく、外食も控えなければならない日々が続いている。「普段料理をしない」という人は簡単にできるミシェラン店のレシピなどをチェックしてほしいが、やはり人の手で作られた暖かい料理を食べたいものだ。
タイムアウト東京でも、地域別に様々なテイクアウト情報を随時紹介している。そして、テイクアウトすることが店や飲食業界への直接のサポートにも繋がることも覚えておいてほしい。特に商店や家族経営の小さな店舗は、家賃が高い東京で今後店を継続していくことが困難な状況だ。
深刻な事態であることは確かだが、落ち込む業界を少しでも応援しようと、ユニークなアイデアも誕生している。音楽とアート、食のコラボレーションにより生まれたのが、この『音楽付きお弁当包み』だ。包み紙には「音楽のデザート付き」というメッセージとともに曲のダウンロードリンクが貼られている。いつもの弁当に、ちょっとしたプレゼントが付いたようで、うれしい気持ちになる。
飲食店側は、印刷コードを使ってコンビニでコピーし、各店舗で自由に使用することが可能だ。
企画したのは、イラストレーターとして活躍する2yang。「寝る前にこのアイデアがフワッと頭に浮かびました。当たりやオマケ付きのお菓子に囲まれて育った世代なので、こういったことは普段からよく考えていました」と語る。
楽曲提供に参加しているアーティストは、レゲエシンガーのAsuka Andoや、名古屋を拠点とするトラックメーカー 刃頭(HAZU)、ラッパーのロボ宙など。「ロック系の店の知り合いも多い」という事から京都のパンクバンド、Back to the Basicsにも声をかけているという。
すでに、予約の取れないような名店もテイクアウトやデリバリーのサービスを開始してるが、持ち帰る料理にちょっとしたオマケが加わることで客側のテンションも上がる。発案者である2yangの「今後は各地のみなさんが自由にやってくれればいい」という思いの通り、こういったポジティブな草の根のアクションで、業界を元気付けていきたい。
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