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ここ数年の間に銀座駅を利用したことがあるならば、その大幅な改装に気付くだろう。1934年、東京メトロ最古のルートである銀座線が最初に開通して以来、丸ノ内線、日比谷線の3路線が乗り入れる銀座駅は、2020年10月16日に改装がほぼ終了し、新たな姿でスタートした。
銀座は新宿駅や渋谷駅ほどの混雑ではないものの、平日は通勤利用者、休日には観光客が多く訪れる場所だ。改装された地下鉄エリアは、洗練されたインテリアとクールで機能的なデザインが特徴。駅内を楽に移動できるように、さまざまなゾーンが色分けされている。各路線のラインカラーに合わせた、光る柱がアクセント。銀座線は明るいイエロー、丸ノ内線はチェリーレッド、日比谷線はシルバーホワイトのライトアップが特徴だ。
改札口から各出口に通じるパネルには、銀座の象徴的な建物の図がある。地上に出た場合、その出口がどこに通じているのかをわかりやすく示す表示だ。
天井には周辺の建物が映し出され、地下にいても方向感覚を失わずにいられるだろう。照明の色は朝と夕方、日中、夜の3パターンがあり、時間で切り替わる仕組みになっている。
これらの新しいデザインに加えて、銀座駅には日本のアーティスト、吉岡徳仁によるアートインスタレーションを設置。吉岡は国立新美術館にある『ガラスの茶室 - 光庵』や、2020年に予定されていた東京オリンピック聖火リレートーチのデザイナーでもある。この恒久的なインスタレーションは新たな駅のシンボルとなり人気の待ち合わせ場所にもなりそうだ。
『光の結晶 / Crystal of Light』と題されたキラキラ光る大きな彫刻は、光を反射するために独自のファセットを持つ636個のクリスタルガラスから作られた。作品の高さは1.6メートル、長さは3.6メートル、各クリスタルは世界地図に基づいた配置だ。この作品は銀座駅のB6出口で観ることができる。
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