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葛飾北斎の失われた作品が、大英博物館のオンラインで公開

70年以上迷子だった103枚、パリで再発見後に同博物館が購入

Eddy Frankel
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Eddy Frankel
Art Editor, UK
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世界で最も有名な絵の一つ、葛飾北斎の『神奈川沖浪裏』はあらゆる場所へ広まっていて、トートバッグやポスター、スマホケース、ビスケット缶などにも使われている。その遍在性、どこにでもあるということは、北斎が意図したものでもある。

日本の偉大なアーティストである彼は、1829年ごろから1833年ごろまで、作品をできるだけ多くの人に見てもらうことを考えて木版画を制作。それが功を奏し、19世紀から現在まで絶大な人気を誇っている。北斎は、まさにアート界のスーパースターなのだ。

Katsushika Hokusai, 1829. © The Trustees of the British Museum
Katsushika Hokusai, 1829. © The Trustees of the British Museum

しかし、北斎のように有名な作品があるアーティストには、ほかの作品があまり知られていないという問題がつきまとう。北斎の「波」以外の作品も見事だからゆえ、とても残念なことだ。

だが、大英博物館は違った。彼らは2020年9月4日、北斎の103枚にもおよぶ「失われた作品」の購入を発表したのだ。その作品群は2019年に再発見されるまで70年以上もの間、所在が不明であった。

作品に描かれているのは、神話の題材、物語の人物、作家、動物、花、風景など、素晴らしいものばかり。これらの作品は大英博物館がオンラインで公開している。さらに画面下の「この画像を使用する(Use this image)」タブをクリックすると、非商用利用に限って無料で画像をダウンロードできるのだ。まさに「ウェーブ」をしたくなるほど、うれしい話題だ。

原文はこちら

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