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芸術文化を担うフリーランスに一人20万円を支援へ

Arts United Fund がクラウドファンディングで寄付募集中

テキスト:
Sato Ryuichiro
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2020年5月1日、芸術文化活動を支援してきたケイスリーの取締役、落合千華を発起人として設立された公益基金Arts United Fund(アーツ・ユナイテッド・ファンド)』は、コロナ禍で影響を受けたアーティストやフリーランスの制作者や技術スタッフなどを支援するため、クラウドファンディングを通じて広く寄付を募っている。

本基金は、フリーランスの芸術文化関係者に対して一人20万円の助成を実施。6月中を目安として第1期の100人(予定)への助成を決定する予定。状況次第で第2期以降の助成も計画されているという。さらに、ヤフーによる動画配信支援など、賛同企業から活動の再開へ向けた非金銭的支援が無償で提供されるほか、支援対象者の夢や活動を紹介する記事なども作成、公開される。

本基金の略称「AUF」はドイツ語の前置詞で「上に」、間投詞で「続けて!」「行こう!」を意味し、芸術文化の根幹を担いながらも支援の届きにくいフリーランスの未来を応援することを目指すという。

具体的な支援対象は、「自分の専門能力を用いて芸術文化活動に従事し、経済的な収入を得て」「フリーランスあるいは特定の団体に所属していても専門的技能を提供して」おり、音楽、演劇、舞踊、美術、映像、写真、伝統芸能、複合(核となる分野を特定できない芸術活動)などの分野で、アーティスト、制作者、技術スタッフ、キュレーターなどとして活動している人。応募期間は5月25日(月)〜6月7日(日)、助成金の支払いは7月以降となる見込みだ。

Arts United Fund
Arts United Fund

落合は、「今後のウィズコロナ、アフターコロナと呼ばれる時代に、従来の表現分野、役割を横断的につないでいく存在となることも目指しています」と語る。今後フリーランスで活動する人々の功績をより広く認知してもらうためにも、この基金は貴重な存在だ。

目標金額は2,500万円で、3,000円から寄付が可能。寄付者は税制優遇が受けられる。募集期間は5月30日(土)23時59分までで、以下のサイトで行っている。

『Arts United Fund』の詳しい情報はこちら

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