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マスク生活がつらい季節になってきた。しかし、夏の本番はこれから。感染症の拡大防止策としてマスクの着用が呼びかけられているが、熱中症も心配されている。そんななか、さまざまな企業が工夫を凝らし、技術を結集させ、夏マスクを製作。ここでは、シンプルなデザインのものを中心に、日本の夏を快適に過ごすための心強い相棒をピックアップした。
1. ニットマスクと麻のフェイスマスク
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日本一のニットの産地、新潟県五泉市に1963年に創業したニット専業メーカーのサイフクが、2019年に立ち上げたニットブランド『226(つつむ)』。マスクを作ってほしいという要望に応え、綿麻素材で紫外線(UV)カット率97%の『かおをつつむ/のびるニットマスク やわらか綿麻』を作成。約1カ月で約2万枚を売り上げた。
夏に向けて開発したのが、快適な麻素材を採用した、サラサラと肌にまとわりつかず、ひんやりとした着け心地の『涼しい夏の麻』シリーズ。同シリーズでは『のびるニットマスク』(1,265円)に加え、呼吸が楽な『呼吸しやすい フェイスマスク』(2,970円)、さらには手元からウイルスを予防する『ウイルス予防 ハンドカバー』(3,850円)をそろえる。これらのアイテムは公式ウェブサイトから購入可能だ。
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2. 接触冷感とUVカット機能付き
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肌触りにこだわったオーガニックコットンを販売する布ごこちは、機能性素材を使用した『接触冷感 夏用マスク』(1,320円)を公式ウェブサイトで販売中だ。
『接触冷感 夏用マスク』は、肌に触れると冷感が得られる素材(SOLDEFENDER®︎)を使用。特殊な構造を形成した異型断面ポリエステル製で、赤外線や紫外線を遮ることによる遮熱やUVケア、肌に触れると実感する接触冷感など、夏にうれしい機能を併せ持つ。耐洗濯性に優れているので、繰り返しの洗濯にも強く、乾きやすいので手入れも簡単だ。サイズは耳掛け部分のゴムは調整できるフリーサイズ。カラーはシンプルなホワイトとライトブルーの2色展開となる。
3. 靴下の技術を集結、蒸れに強い究極の夏用マスク
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ゴルフ景品の企画販売を行うアンバリッドは、靴下メーカーのハイブリックスとともに、洗える冷感マスク『ハイブリックス 日本製マスク メッシュタイプ』(990円)を開発。靴の中という高温多湿の環境下で通気性を保つ靴下の製造技術を結集させた。
「接触冷感」「吸汗速乾」「抗菌防臭」の素材を使い、通気性にこだわった編み方で作られている。この特殊な素材と編み方により、「蒸れて不快」「動くと息苦しい」といった問題点を解消した夏用マスクは、軽い運動やアウトドアにもおすすめだ。水に濡らせば、さらにひんやり感が持続する。外出先でも気軽に洗えて涼しく使える特性を生かし「手を洗うついでに、マスクを洗う」という新習慣を提案している。
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サイズは1種類だが、ゴム紐を調整することで性別や体型を問わず使用できる。カラーはホワイト、グレー、ネイビー、ライトブルー、ライトピンク、ダークグレー、モカ、ブルーラグーンの8色展開。公式ウェブサイトから購入できる。
4. 布団の西川の洗える夏マスク
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寝具メーカーの西川は、日本の蒸し暑い夏に向け、接触冷感機能を持つ『100回洗える 肌に優しいクールマスク』を販売中だ。日本製の夏用マスクで、洗濯して繰り返し使用できる。
接触冷感機能によるひんやりとした着け心地と、洗濯時の耐久性を兼ね備えた日本製の夏用マスク。フィット感の良い伸縮性生地に接触冷感加工を施した。手洗いによる洗濯が100回できる耐久性で、接触冷感機能も持続する。摩擦係数が低いので、肌への刺激が少ないのもうれしいところ。
価格はMサイズ 2,640円(4枚セット)。公式ウェブサイトから購入できる。
5. 吸水速乾に特化した夏用ニットマスク
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1927年創業、94年の歴史を有する大阪のノグチニットは、ニットが持つ通気性の良さを生かした夏用マスク『3Dフィット立体ニットマスク』(1,800円)を作り上げた。
生地には吸水速乾素材『クールマックス』を使用し、汗をかいても不快なベタつきがない。マスク内部の特殊な芯によって口周りに空間ができるので、口紅やリップが付着しにくい構造になっている。無縫製のため、肌への刺激が少なく敏感肌の人にもおすすめしたいアイテムだ。サイズはフリーサイズで、カラーは5色展開。公式ウェブサイトから購入できる。
6. 布マスクでダントツの接触冷感機能付き夏マスク
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石川の繊維メーカー、カジグループは布マスクの中でもトップクラスの接触冷感機能を持つ『TO&FRO 究極の夏マスク』を開発し、抜群のひんやり感を得られる夏用マスクを実現させた。「蒸れにくさ」には徹底してこだわり、最も熱がこもりやすい口周りの部分には吸水速乾性に優れた『TERAX COOL®』を採用して、不快なベタつきをとことん防ぐように作られている。防菌、防臭加工に加え、UVカットの機能も付いているので、厳しい暑い夏を乗り切るために、国内の工場で丁寧に製造された必須の逸品だ。
サイズは4サイズ、カラーは6色をそろえる。XSとSサイズは1,200円、MとLサイズは1,750円。公式オンラインショップで販売している。
7. 耐久性に優れ、毛玉が出にくい和紙マスク
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石川県中能登にあるタケオリは、和紙で作られた『モダン和紙織りマスク』(1,980円)を作成した。同社オリジナルの生地『和紙織物』を採用した3層構造の立体マスクは、通気性に優れており蒸れにくいので、湿気が強い時期に特におすすめしたい。
中間層は抗菌と脱臭効果のある素材でできており、夏場のマスク内の嫌な臭いを取り除いてくれる。繰り返し洗って使えるので耐久性に優れ、ほかの布製マスクと比較しても毛玉が出にくいのが特徴だ。ちりめん風で高級感があるデザインなので、ファッションの一部としても着用できるだろう。公式ウェブサイトから購入できる。
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8. ハッカの香りで清涼感抜群の夏マスク
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北海道土産として長年親しまれてきた北見ハッカ通商の『ハッカ油』と砂山靴下がコラボレーションしたマスクが、天然100%のミント成分メントール配合『北のかおりハッカマスク』(1,320円)だ。
ひんやり感を得られる接触冷感生地とハッカの香りで、夏バテ気味の体をリフレッシュできる。別売りの『ハッカ油ロールオンタイプ』(1,296円)を、マスクにワンポイントデザインされたミントマークに塗れば、ハッカのスッキリとした香気がさらにアップする。全国のドラッグストア、総合スーパーや、砂山靴下のオンラインショップなどで購入してほしい。
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9. 熱を帯びた体をクールダウンさせるスポーツ用マスク
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スポーツブランドのアンダーアーマーは、アスリートたちが夏でもベストな運動ができるようにさまざまな工夫を施したパフォーマンスマスク、『UAスポーツマスク』(3,300円)を開発した。
特殊な三層構造でできた立体マスクで通気性が高く、運動中でも呼吸がしやすくなっている。外側は撥水(はっすい)加工で雨をはじき、口や鼻の間にスペースを確保する「スペーサーファブリック」、中は通気性に優れて湿気や汗は通しにくい「オープンセルフォーム」、内側は抗菌加工が施され、肌に触れると涼しく感じられる『アイソチル』という生地を使用。この『アイソチル』という生地はブランドオリジナルの冷感素材で、抜群のひんやり感を得られるため、熱を帯びた体をクールダウンさせるのにも最適だ。
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ズレを防止する機能を併せ持っており、夏場での長時間のランニングやトレーニングといったシーンでも活躍すること間違いない。サイズは5サイズ、カラーは9色展開。公式ウェブサイトや全国のスポーツ用品店などで購入できる。
10. 水でぬらしてマスクに貼る『マスク用冷感うるおいシート』
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最後は、水でぬらしてマスクに付けることでひんやり感を発生させる『マスク用冷感うるおいシート』シリーズを紹介。シールやマスキングテープを製造する丸天産業が、2020年の夏に発売した商品で、当初は4時間で初回在庫10万枚を完売するなど大反響を生んだ。使用方法は、シートを水でぬらし、マスクの鼻元に貼るだけ。シートに含んだ水が熱を吸収して口元の潤いを保ちながら、涼しく快適にしてくれる。
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素材は不織布なので、一般的な使い捨てマスクに違和感なく装着可能だ。薬品などを使用せず、水だけで安全に冷やせるのもうれしい。さらに乾いたら再度給水することで、冷感が持続する。もの足りないなら、水でぬらした状態のシートを冷蔵庫に入れれば、さらに冷感がアップする優れものだ。価格は5枚入りで165円、50枚入りは1,155円だ。同社の公式通販サイトなどで購入できる。
テキスト:長谷川あや、坂本かがり
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