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毎年5月の第2日曜日に制定されている「母の日」。例年の当日と前後の期間、フラワーショップは、花を買い求める人々で混雑する。新型コロナウイルス感染拡大の影響でソーシャルディスタンスが求められるなか、安全に花業界の一大イベントを楽しんでもらうため、また従業員の安全面への配慮から、今年は「母の日」を1日だけではなく、1カ月に分散する「母の月」とすることを日本花き振興協議会が提案した。
感染拡大に伴い、さまざまなイベントの中止や休業を余儀無くされるショップへ生産元から出荷ができずに破棄が増えるといった問題が発生している一方で、家で過ごす時間が長くなったことによる花の個人消費は増えているとの声も。そうした需要に応えるべく、4月末から、営業を一部再開した生花店なども見受けられる。
「母の日」から「母の月」へ
2020年5月1日からスタートした特設サイト内では、「母の月」の概要説明に加え、この季節におすすめの花とその花言葉を紹介している。さらに、オンラインメッセージカードの素材、SNS投稿用の画像、更にはオンライン会議で使える背景画像を配布するなど、この時期ならではのコンテンツも用意されている。
「母の月」の企画第一弾には、スキマスイッチとのコラボレーションを発表。楽曲『未来花』のプロモーションとして、2018年にスタートした、架空の花屋『スキマの花屋』がプロジェクトに参加。特設サイトでぬりえの配布を行う。
期間延長で贈る側にも選ぶ楽しみを
5月上旬の母の日に贈る花といえば、定番のカーネーションや、春の花が多い。しかし5月中旬には初夏の花も出回り始めるため、期間が延びた今年はいつもとは異なる花をプレゼントすることが可能だ。
都心部を中心に多くの店舗を展開する青山フラワーマーケットでは、そんな「母の月」の注目の花として『シャクヤク』(ピオニー)を勧めている。シャクヤクは初夏の花で、同店では最も人気のある花の一つだそう。オンラインショップで500円割引のクーポンを配布するなど、
緊急事態宣言発令により、大型連休は地元に帰省ができない人が多かったはずだ。遠くにいても母親に日頃の感謝を伝える方法として、今年は「母の月」を楽しんでみるのはいかがだろう。
テキスト:西山綾加
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