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天国のような場所といわれるモルディブが7月から観光客の受け入れを再開する準備を整えている。しかし、高級ホテルやのんびりとしたビーチ、ヤシの木に覆われた白い砂浜などのおかげでハネムーンの人気スポットとなっているこの観光地への旅が、今後はさらに割高になる可能性が出てきた。
モルディブでは2020年7月1日(水)に国境が開放され、航空便の国際線も再開する。しかし、自由に入国するためには、少なくとも14泊の宿泊予約が必要となる。つまり、財布に優しい旅をするのは難しくなるかもしれない。加えて、旅行者には出発前に新しい観光ビザの申請と支払いが求められる。
注意点はもう一つ。テレグラフによると、旅行者は全員、抗原検査の陰性結果か、抗体検査の陽性結果(つまり、ウイルスに感染していない、またはすでに感染していて免疫がある)のどちらかを提出しなければならない。通常そのような検査を受けるためには、数万円の費用がかかる。それに加え、飛行機が着陸した後、空港でさらに別の抗原検査を受ける必要があり、その料金も負担しなければならないという。
モルディブの観光大臣であるアリ・ワヒードは先週発表した声明で「国境を長く閉鎖することはできない。この熱帯の国は、政府歳入の3分の1を観光に大きく依存している。3月以来続いた旅行者が0人という状況は、1972年に本格的に開始されたモルディブの観光の歴史において初めての経験だ。2004年の津波や2008年の世界金融危機よりも大きな打撃を受けている」と述べた。
宝石のような色をした海の前で、サマーベッドに横たわり居眠りする。これは今したいことの一つであり、モルディブも観光客にしてほしいことの一つであるはずだ。しかし、それを実現するためには、今から貯金をする必要がありそうだ。
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