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東京人が旅行者におすすめしたいもの、1位は断トツで「桜」、2位は「寺社仏閣」

テキスト:
Hiroyuki Sumi
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「東京に旅行しようと思うんだ」。こう言われたら、あなたはどんなアドバイスを送るだろうか。

タイムアウトはこのほど世界32ヶ国1万5000人(東京は486人)の都市生活者を対象に調査を行い、日々の生活事情を尋ねた。調査の中では、東京人が、旅行者に対して何をおすすめするのかについてもアンケートをとった。外国や都外からの友人を招く際の参考にしてみよう。回答は日本人も外国人も含む。

都会の暑さと寒さは旅行者には耐えられない

まずは東京旅行のおすすめ時期を聞いた。旅行計画中の人に対して「何月に訪れるようにアドバイスしますか?」という選択式の質問で、東京人の約45%が「4月」と答えた。

次に多かったのが5月(19%)で、10月(10%)が続いた。旅行する時期を選ぶのに気候は重要なようで、過ごしやすい気温の春と秋が多い。桜や紅葉など、日本の四季の特徴が分かりやすい季節でもあり、外国人にとっては魅力的だろう。2月にいたっては、誰もおすすめしなかった。

ほかのアジア諸都市の人々も同じ傾向だが、バンコクや香港、シンガポールなどは、日本と違い冬も暖かいため旅行にはおすすめのようだ。欧米などの世界の都市を見ると、真冬は寒さが厳しく、真夏は快適に過ごしやすい地域が多いためか、6〜10月までまんべんなく支持されている。

旅行者が見るべきは「桜」「寺社仏閣」「食」

「旅行者に何を見るようにアドバイスするか」という記述式の質問の結果を見ると、東京人が東京の何を魅力に感じているのかが見えてくる。

断トツで多かったのが「桜」だ。193票を集め、2位の「寺社仏閣」をほぼダブルスコアで上回った。「桜」のように自然をおすすめする声も多く、「紅葉」(18票)や「富士山」(14票)、「花見」(10票)も票を集めた。

「寺社仏閣」の中でも多かった答えが「明治神宮」で14票、「浅草寺」は9票だった。「寺社仏閣」や「上野・浅草」(44票)、「祭り」(26票)、「下町」(12票)など、日本の伝統を感じられる場所は、ベタではあるが一度は行っておくべきだろう。

観光スポットでは、「東京タワー」が28票で、「東京スカイツリー」の24票を上回った。東京スカイツリーは開業からにぎわいが続いているが、東京人からするとやはり東京のシンボルは東京タワーのようだ。そのほか「築地」(11票)、「ディズニー」(5票)、「ハロウィン」(2票)という回答もあった。

飲食店を推す声も多く、「居酒屋」や「グルメ」「食事」などの答えは計56票に上った。順当な結果だろう。

もう1つの特徴として、「渋谷」(44票)や「新宿」(21票)など都会の喧騒とにぎわいを見てほしいという人も多かった。「スクランブル交差点」が13票、新宿の「歌舞伎町」が4票を集めたことからもそれがうかがえる。「街並み」も39票あった。東京は、散策するだけでも面白い。

そのほかの答えもいくつか紹介する。

「東京駅舎」7票

「ゴールデン街」5票

「中野サンモール」1票

「冬の青い空」1票

「目黒雅叙園と庭園美術館のセット」1票

「イチョウ並木の紅葉」1票

「東京のさまざまなカルチャー」1票

ぜひ東京旅行を計画中の友人に教えてあげてほしい。

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