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2年後に迫った東京オリンピック・パラリンピック。多くの人にとって最大の関心の的であろう観戦チケットについて、まずは値段の大枠が決定した。
報道によると、5月30日に開かれた大会組織委の有識者会議で、一般チケットの価格は、開会式で最高額が28万円超となる見通しとなった。若年層向けのチケットを一定枚数確保し、価格は1000円台も含め調整するとのこと。
会議では、今年4月から「メリハリのある座席種類と価格設定により、なるべく多くの方、特に次世代を担う子供や若者に、会場に来ていただく」
子どもや若い世代の観戦を促すため、小中高校生向けに「学校連携観戦プログラム」として、低価格帯のチケットを、総販売数の1割にあたる100万枚以上用意する。富裕層向けの高価格のチケットは飲食や土産付きにする案や、開催年にちなんで2020円のチケットを売り出すことも検討されている。
価格については、成功事例とされる12年ロンドン大会を参考にしており、一般チケットは開会式で最高2012ポンド(昨年2月時点で約28万9,000円)であったことを踏まえている。
7月の国際オリンピック委員会(IOC)理事会でのチケット価格の承認を目指す。一般販売開始は、19年春を想定している。競技によっての倍率変動などは必然だろうが、一般観戦チケットの平均価格が分かるのはもう少し先になりそうだ。今後の決定に注目したい。