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東京でコロナ禍に生まれた、5つのニューノーマル

検温やマスクの着用が必須となった新時代、その変化をスナップ

Kasey Furutani
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Kasey Furutani
Shibuya Crossing
Photo: Edward Ma/Unsplash
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世界中がショックと不安を感じ、先の見えない状況に立たされていた2020年4月。多くの国が外出禁止のロックダウンが発令され、日本でも非常事態宣言が発表された。パンデミックという未だかつてない危機的状況に世界が翻弄され、4カ月以上たった今でも非現実的な感覚は消えないままだ。

8月現在、日本国内では少しずつだがパンデミック以前の日常が取り戻って来ている。多くの企業、店舗はすでに営業を再開しており、人々は買い物や食事に再び出かけるようになった。もちろん、この「新しい生活様式」を受け入れながらだが。

人々が外出できるようになった東京はどうなっているのか。ここ最近の新規感染者数は増減に幅があり、まだ収束には至っていない状況ではある。しかし私たちの安全と生活を守るために試行錯誤を重ね、東京が少しずつ変化してきたのも事実だ。

ここでは、現在実施されている対策や取り組みなど、私たちのニューノーマルとなったことを紹介する。

1. ソーシャルディスタンシング 

人と人との接触がない時代になった。飲食店は入場制限を設けており、外で行列していても店内に空席があることも。コンビニやスーパーなどでは、レジの待ち時間にソーシャルディスタンシングを保ってもらおうと床に標識をしている。ステッカーの間隔は必ずしも2メートル離れているとは限らないので、自分でもう少し距離を取ってみてもいいだろう。

キャッシャーやレジカウンターには、空港の入国審査ブースのようなプラスチック製のカバーを設置。飛沫防止の効果があり、一日に何百人もの接客をするキャッシャーを守ることができる。

 

7-11 social distancing
Photo: Time Out Tokyo

2. チケットのオンライン予約が常識に

国立新美術館チームラボボーダレスチームラボプラネッツなど東京を代表する美術館では、チケット売り場の行列を避けるため事前の発券や登録制度を導入している。

3. 会計はキャッシュレスが日常化してきた

セブンイレブンでは、顧客が自分で商品の支払いをするセルフレジ制度を導入したり、できるだけ店員とのやりとりを減らす工夫をしている。また、現金決済ではなくクレジットカードやICカード、PayPayでのキャッシュレス決済を推奨するなど、現金を使わない会計が日常となりつつある。  

Seven Eleven self checkout
Photo: Youka Nagase

4. 夏でもマスクの着用が当たり前

酷暑が続く東京だが、道ゆく人のほとんどがフェイスマスクを着用している。もともと、どこの国よりもマスク需要があった日本だが、「出かけるなら、マスク」が常識中の常識となった。レストランなどでの食事中には外してもいいが、トイレに行ったり会計をするときなどはマスクをつけるのが習慣だ。

しかしながら、夏場のマスクはキツい。こちらの記事ではコロナ禍の夏をフェイスマスクと共に過ごす方法を紹介しているので、参照にしてみてほしい。

Maru sankaku shikaku denim face mask
Photo: Maru Sankaku Shikaku

5. ラッシュアワーを除いて、電車の利用客は減少傾向に

自転車で出かける人やリモート勤務が増えたことにより、電車の利用者は減少傾向にあるようだ。混雑具合は主観的なものが多く、人によって「混んでいる」感覚は大きく異なる。乗車数は路線や時間帯にもよるが、中央線を例に挙げてみるとラッシュ時は相変わらず満員。しかし深夜や午後の早い時間帯は例年に比べかなり空いている。

週末は混雑しがちだが、どうしても電車移動が必要な場合は、座席と座席の間隔を開けるなど最低限のソーシャルディスタンシングを意識するといいだろう。もちろん、電車内でのマスクの着用は必須となっている。


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