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渋谷の新たな商業施設レイヤード ミヤシタパーク（RAYARD MIYASHITA PARK）が2020年7月28日（火）から順次オープンする。新型コロナウイルス対策のため初めにショッピング店舗、続いてホテル、飲食店と開店日を分けてオープンしていく。
同施設は三井不動産による公園と商業施設が一体となった新商業施設ブランド『レイヤード（RAYARD）』の第1号で渋谷区立宮下公園、商業施設、ホテルが一体となった全長約330メートル、3階建の大型施設だ。
1階には全国のご当地グルメを味わうことができる巨大な渋谷横丁や、ルイ・ヴィトン、グッチなど銀座顔負けのファザードが並び、2、3階は60を超えるショップとレストランが入居。屋上は公園スペースとなっており、従来からあったスケートパーク、ボルダリング施設なども復活する。
アーチ型天蓋（てんがい）をはじめ各所に配置された緑とトタンのような銀色の外壁の組み合わせが特徴的で、フリースペースやテラスなどが多くさまざまな使い方をすることができる。
今回は、7月28日に先行開店する店舗の中でもカルチャーとファッションに着目して紹介する。まず注目したいのは新たなグローバルとローカルが交差している点だ。ロニー・ファイグ（Ronnie Fieg）が手がけるニューヨーク発のラグジュアリーショップキス（Kith）初のインターナショナル旗艦店が入居する一方で、幡ヶ谷にある白無地Tシャツ専門店#FFFFFFTが手がける期間限定のコンセプトショップ「白Tキオスク」シロティジップや25年にわたって渋谷宇田川町でレコード文化を支えてきた老舗レコード店、フェイスレコーズ（Face Records）も商業施設初出店している。
若者の町として流行の先端にありながらも、のんべい横丁などの文化を守ってきた渋谷らしい組み合わせだ。フェイスレコーズでは、アニメのサウンドトラックなどをセレクトし、レコードを普段聞かない若年層にアプローチするなど、小さな新しさに満ちている。
また、en one tokyoによるギャラリースペース、サイ（SAI）ではグラフィティアーティスト、キネ（KYNE）によるエキシビジョンを開催しているほか、1990年代に若者から人気を集めた伝説のカルチャー雑誌『TOKiON』が復活し、フラッグシップショップ、TOKiON the STOREを開店。
さらに、シブヤハラジュクファッションフェスティバルの企画制作を行ったPR会社ワンオーからはキュレーションメディア型店舗、イコーランド シブヤ（EQUALAND SHIBUYA）をオープン。ファッションから占いまで、期間限定で著名なデザイナーやクリエーターなど多数の出店者が登場。現在は「TRUST」というテーマで、ユーザー参加型の「今」欲しいモノや体験に出合える空間を演出するなど、新たなカルチャーの発信地としても役割も見逃せない。
ほかにも、デイトナ インターナショナルによるコンセプトストア、ファーストハンドではデザイン性やモノ作りなどクリエーティブを重視したサステナブルなアイテムを提供しているなど、SDGsに対する取り組みも随所に見られる。
ニゴー（NIGO）とコラボしたルイ・ヴィトンによる世界初のメンズ旗艦店など話題の店舗はもちろんチェックしてほしいが、同施設には、緑の天蓋（てんがい）となるアーチをはじめ、未来への小さな種が大量にまかれている。そこから芽生え、生まれる新たな渋谷の景色を体感してほしい。
7月28日（火）物販店舗およびサービス店舗、 8月1日（土）にホテル、8月4日（火）に飲食店舗が順次オープンする。
館内の「3密」を避けるため、当面の間は予約フォームから事前予約制、入場制限となるので注意しよう。
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