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2020年6月7日、ワークウエアブランド、ワンジー(WANSIE)のフラッグシップショップ、ワンジー ワークウエアアンドユニフォームが新宿五丁目にオープンした。1階がカフェ、バーを併設したアパレルショップ、2階がオフィス兼アトリエで、ツナギなどの仕事着を再構築したタウンユースできるワークウエアを中心に販売している。このユニークなショップが新たに創り出すものとは一体何なのか、込められた思いなど運営会社であるmidの代表に聞いた。その魅力を紹介しよう。
「ものづくり」としての場を体感できる
同社の商品は、大量受注品以外はデザイン、パターンから縫製までほぼ自社一貫製造だ。同店の2階のアトリエでは、その工程をアポイント製で見学することができる。それぞれの顧客とじっくり話し合いながら、ユーザーニーズに寄り添い職人が縫製した一点物のサンプルが並んだ部屋は、商品の背景までが見通せるショールームそのもの。昨今、ファッション業界でもサステナビリティが叫ばれている中、改めて一つ一つの服が持つストーリーや価値を客に包み隠さず伝えることを大切にしている店なのだ。
また、カスタマイズやリメイク、修繕などにも柔軟に対応し、オートクチュールのように自分だけの服を作ることができるのも同店の大きな魅力である。
「Workwear×Elegance×Street」という新しいワークウエアの提案
同社はブランドとしては5年目と後発だが、オーダーメイドで手がけている企業向けユニフォーム製作事業は、大手ホテルチェーンをはじめ、建設業、飲食店、医療機関など幅広い顧客を獲得している。同社の制服の特徴は、クリエーティビティを加えながらも機能性を損なわないこと、そして、クライアントのコンセプトやブランディングを最大限に高めるデザイン性にある。ユニフォーム本来の役割は保ちつつ、ストリートやモードなど多彩にリクリエートしてみせるところが同社の最大の強みである。
人と人の接点としてのカフェバー
同店のユニークな点は、カフェバーも併設しているところだろう。スタンディング式で、厳選したドリンク、ビール、コーヒーなどを提供している。服を通じて、人と情報をオフラインで繋ぐカウンターでは、多様なコミュニケーションが生まれる空間が形成されている。
店内はクリエーティビティな世界感を体現するため、インテリアにもこだわっている。タイルとリサイクル古材を使用した床は、白を基調にナチュラルな雰囲気を演出。そこにガレージのような壁材やメタル什器のアクセントが加わり、ワクワクするような「アトリエ感」を醸し出している。
「未来の倉庫感」も意識したという、コンクリむき出しの壁面にピンクの蛍光灯が照らすワークウエアショップで飲むオーガニックビールは、少し未来の味がするかもしれない。
ワンジー ワークウェアアンドユニフォームの詳しい情報はこちら
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