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今年9月に開催を予定していた音楽フェス『SUPERSONIC』の開催延期が、このほど公式から発表された。来月の幕張、大阪を糧に猛暑を乗り切ろうとしていた音楽ファン、もとい「野外フェス」好きの悲しみたるや、想像に値する。 だが、暗いニュースばかりではない。『SUPERSONIC』で販売予定だったオフィシャルグッズが、期間限定で販売されることが発表されたのだ。
THE 1975はじめ国内外豪華アーティストが集結、のはずだった
『サマーソニック』に代わり、今年限定で秋に開催される予定だった同フェスティバル。東京はZOZOマリンスタジアム&幕張シーサイド パークを会場に2020年9月19日(土)〜21日(月・祝)の三日間、大阪は舞洲ソニック パークで9月19日(土)、9月20日(日)の2日間の開催を予定していた。
海外からはロックバンドTHE 1975やSKRILLEX、ポストマローンなどの人気アーティストが出演するほか、ASIAN KUNG-FU GENERATIONやBiSHなど、国内からも気鋭のアーティストをブッキング。新型コロナウイルス感染症拡大の状況を注視しながら、運営は慎重に準備を進めていた。
しかし、日本への入国規制の解除の見通しが立たない中、海外アーティストの来日が厳しいと判断。さらにここ数週間で拡大した、国内外の感染状況から「来年への開催延期」という決断に至ったようだ。
Tシャツ、タオルに加えNEW ERAキャップやマスクも
一方で、開催を待ち望んでいた人々に朗報もある。 延期発表の直後である8月19日(水)、当初発売予定だったオフィシャルグッズが、期間限定で発売されることが決定した。グッズは、今年のポスターデザインを踏襲したTシャツやタオルに加え、秋の涼しい季節にも日常使いできるような長袖Tシャツ、パーカーなど。『NEW ERA』や『atmos』など、ブランドとコラボレーショングッズも充実している。
来年、同じ場所に集えることを願って
開催に向けたクラウドファンディングを実施するなど、国内のあらゆるフェスが延期や中止を発表するなか、粘り続けた『SUPERSONIC』。サポートにより調達した資金は、今後の公演や、延期開催における感染症対策の準備などに活用される。目標は来年2021年、同じ場所、同時期での開催を予定。
それまでにクリエイティブマンでは、6、7月に実施した映像配信『SUMMER SONIC2020 ARCHIVE FESTIVAL』のように「今できる事を発信しながら、来るライブのある生活に向けて精進」していくという。 例年通りなら、心地よい音楽に体を預け、日焼けの痛みを代償に、非日常体験を味わう季節となるはずだった。
大勢のオーディエンスに紛れながら、大音量に身を任せる瞬間はやはり愛しいし、一刻も早く「非日常のある日常」を取り戻したい気持ちもある。 しばし「疑似フェス気分を味わう」というのも、今、この瞬間にしかできないことかもしれない。
グッズの販売は9月22日(火・祝)23時59分まで、10月中旬から順次発送される。
テキスト:高木望
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